ピアノ作品集
〜乙女の祈り〜 Bądarzewska, Une sélection de musique pour le piano
〜La prière d'une vierge〜

Introduction 本書紹介

【本書】
pdf_file（Portable Document Format）
判型：Ａ４判／全４６頁

【収載曲数：全７曲】
「乙女の祈り」　／　「マズルカ ー 甘き夢」

「マズルカ」　／　「幻影 ー 夢のメロディ」

「希望」　／　「森のこだま」

「かなえられた祈り（「乙女の祈り」への返歌）」

【掲載解説】
「テクラ・バダジェフスカの謎と真相解明に向けて」
ポーランドが世界地図から消えていた時代
なぜ、バダジェフスカの名は知られていないのか？
ミリオン・セラー『乙女の祈り』を遺し、27歳で夭逝
進むバダジェフスカ研究
楽曲解説

Explanation 校訂者による解説

▶︎本書「テクラ・バダジェフスカの謎と真相解明に向けて」より（抜粋）

クラシック音楽史上、おそらく空前の大ヒット曲となったピアノ小品『乙女の祈り』の作曲者 が 19 世紀ポーランドの一女性であることまでは判明していても、その女性の生涯も創作の足跡も杳として霧のヴェールに包まれているという不可解な事実は…………。

ショパンが祖国をあとにして 4 年後の 1834 年、つまり相変わらず隣国の分割支配化にあったポーランドの首都ワルシャワに生まれたのが、本書の作曲家テクラ・バダジェフスカ（Tekla Bądarzewska-Baranowska）である。

Composer Profile 作曲者プロフィール

BĄDARZEWSKA テクラ・バダジェフスカ

Tekla Badarzewska（1834 - 1861）。ポーランドの作曲家・ピアニスト。

Redactor Profile 校訂者プロフィール

Yukiko Hagiya 萩谷 由喜子

音楽評論家。東京生まれ。

日舞、邦楽とピアノを学び、立教大学卒業後、音楽教室を主宰する傍ら音楽評論を志鳥栄八郎氏に師事。
専門分野は女性音楽史、日本のクラシック音楽受容史。

現在『音楽の友』『モストリークラシック』等音楽雑誌の批評欄を担当するほか、
日本経済新聞、産経新聞等に音楽記事を執筆。
NHKラジオ深夜便に随時出演。各地でクラシック音楽講座の講師を務める。

主な著書に
『クラシックの作曲家たち』『クラシックのピアニストたち』
(以上ヤマハミュージックメディア)

『五線譜の薔薇』『音楽史を彩る女性たち』
『幸田姉妹』『田中希代子』（以上ショパン）

『諏訪根自子～美貌のヴァイオリニストその劇的生涯』
（アルファベータ）

『宮沢賢治の聴いたクラシック』(小学館)
『蝶々夫人と日露戦争』（中央公論新社）、

『クララ・シューマン』『モーツァルト』
（ヤマハミュージックメディア）

東京都千代田区かがやき大学講師。