ハイドン HAYDN

色とりどりの曲集
〜やさしい小品たち〜 Haydn, Bunte Liebe Blätter
〜Leichte Klavierstücke〜

校訂・解説深井 尚子

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン HAYDN

Introduction 本書紹介

【本書】
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判型:A4判/全72頁

【収載曲数:全12曲】
アンダンテ  ハ長調(交響曲第94番 ト長調「驚愕」第2楽章より)

ヴィヴァーチェ・アッサイ ヘ長調(交響曲第89番 ヘ長調 第4楽章より)

ヴィヴァーチェ ニ長調(交響曲第96番 ニ長調「奇跡」第4楽章より)

プレスト・マ・ノン・トロッポ ニ長調(交響曲第93番 ニ長調 第4楽章より)

変奏曲 ハ長調 / 変奏曲 ニ長調 / アダージョ ヘ長調

プレスト ヘ長調(弦楽四重奏曲第73番 へ長調 第4楽章より)

アレグレット ト長調(フルート時計のための曲)

アレグレット ト長調(弦楽四重奏曲第41番 ト長調 第4楽章より)

12のドイツ舞曲

「先生と生徒(4手のためのソナタ)」[連弾]

【掲載解説】
この曲集について/ハイドンとその時代について/演奏に際しての注意点:1.曲順について、2.ホーボーケンの作品番号について、3.テンポ表示について、4.装飾音について、5.強弱とアーティキュレーションについて、6.指使いについて、7.版について/曲目解説と演奏の手引き

Explanation 校訂者による解説

▶︎「この曲集について」より(抜粋)

この曲集はハイドンのピアノ作品のほかに、交響曲、弦楽四重奏曲、吹奏楽曲、オルゴー ル自動演奏楽器のための作品など、ハイドン自身による編曲作品を含んだユニークな小品集です。

この曲集では膨大に存在するハイドンの作品の中から、軽快で、愛らしく、親しみ やすい楽曲を厳選しました。ピアノ学習初心者や愛好家まで、よろこびを持って演奏して いただけると思います。

Composer Profile 作曲者プロフィール

HAYDN フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

Franz Joseph Haydn(1732 - 1809)。古典派音楽の形成期における重要な作曲家。交響曲・弦楽四重奏曲の「父」と称される。

Redactor Profile 校訂者プロフィール

Shoko Fukai 深井 尚子

1979年~1985年ウィーン市立コンセルヴァトワール、
1988年~1990年ロンドンと8年間に渡りヨーロッパで研鑽を積む。

帰国後は、日本、ヨーロッパ各地において国際的に活発な演奏活動を行っている。

ソロ・リサイタルを演奏の中心に置きながら室内楽の活動も多く、ポーランド国立放送交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のトップ・メンバーとの共演、フルート、ヴァイオリン、チェロとのデュオ演奏も多数行っている。

2002年から北海道教育大学で教鞭をとっており、後進の指導の他、大学における研究テーマを「Ludwig van Beethoven(ベートーヴェン)」とし、数多くの学術的論文、一般市民のための教養講座、セミナーなどで、独自の角度から見た「ベートーヴェン像」を発表し続けている。

ベートーヴェンの演奏では、「オール・ベートーヴェン・プログラム」による演奏会を数多く行い、2003年には、ベートーヴェンのチェロ・ソナタと変奏曲の全曲演奏会を釧路、札幌、東京で行い好評を博す。

2009年には、東京、札幌において「ベートーヴェン 32のピアノ・ソナタ」と題した教養講座をシリーズで展開し、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を作品の時代背景、思想、文化、ヨーロッパ史を交えた多角的な視点からの講演と、自らの演奏レクチャー・コンサートを行い、大きな反響があった。

また、地域の音楽文化発展のための活動も活発で、北海道各地の高等養護学校の「芸術鑑賞会」などで演奏をしている。

2020年からは、NHK文化センターの講師として、「ベートーヴェン生誕250周年によせて」というタイトルで講師を務めている。

演奏の他にも、音楽誌『ショパン』(ハンナ)、『ムジカノーバ』(音楽之友社)などへのエッセイの執筆、FM放送でのパーソナリティと、多彩な活動を行っている。

2005年にはSTVラジオで公開収録に出演し、その演奏が全北海道に放送された。これまでに2枚のCDをリリースし、高い評価を受けている。

現在、北海道教育大学岩見沢校、芸術・スポーツ文化学科音楽文化専攻准教授。