ベートーヴェン BEETHOVEN

色とりどりの曲集
〜やさしい小品たち〜 Beethoven, Bunte Liebe Blätter
〜Leichte Klavierstücke〜

校訂・解説深井 尚子

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン BEETHOVEN

Introduction 本書紹介

【本書】
pdf_file(Portable Document Format)
判型:A4判/全72頁

【収載曲数:全14曲】
エコセーズ ト長調 / ロンド ハ長調

「2つのソナチネ」第1曲・第2曲 / 喜びと悲しみ

「7つのバガテル」より 第3番・第6番 / 2楽章のソナチネ ヘ長調

メヌエット 変ホ長調 / エリーゼのために

やさしいソナタ ト短調(ピアノ・ソナタ第19番 ト短調)

6つのやさしい変奏曲 ト長調 / ロンド ハ長調

「6つのバガテル」より 第5番

【掲載解説】
この曲集について/ベートーヴェンについて/演奏に際しての注意点:1.曲順について、2.作品番号(Op.)とWoOについて、3.指使いについて、4.テンポについて、5.強弱について、6.アーティキュレーションについて、7.スタッカートについて、8.ペダルについて/9.古典派の歴史的奏法について、10.版について/楽曲解説と演奏の手引き

Explanation 校訂者による解説

▶︎「この曲集について」より(抜粋)
この「色とりどりの曲集」は、1 ページにも満たない短い曲、題名がついた曲など、ベー トーヴェンの優しく、愛情に満ちた、可愛らしい楽曲を集めたものです。ベートーヴェンの 音楽への優しいまなざしが感じられる作品を選びました。

Composer Profile 作曲者プロフィール

BEETHOVEN ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン

Ludwig van Beethoven(1770 - 1827)。古典派のみならず音楽史上最重要な作曲家・音楽家のひとり。「楽聖」と称される。

Redactor Profile 校訂者プロフィール

Shoko Fukai 深井 尚子

1979年~1985年ウィーン市立コンセルヴァトワール、
1988年~1990年ロンドンと8年間に渡りヨーロッパで研鑽を積む。

帰国後は、日本、ヨーロッパ各地において国際的に活発な演奏活動を行っている。

ソロ・リサイタルを演奏の中心に置きながら室内楽の活動も多く、ポーランド国立放送交響楽団、チェコ・フィルハーモニー管弦楽団、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のトップ・メンバーとの共演、フルート、ヴァイオリン、チェロとのデュオ演奏も多数行っている。

2002年から北海道教育大学で教鞭をとっており、後進の指導の他、大学における研究テーマを「Ludwig van Beethoven(ベートーヴェン)」とし、数多くの学術的論文、一般市民のための教養講座、セミナーなどで、独自の角度から見た「ベートーヴェン像」を発表し続けている。

ベートーヴェンの演奏では、「オール・ベートーヴェン・プログラム」による演奏会を数多く行い、2003年には、ベートーヴェンのチェロ・ソナタと変奏曲の全曲演奏会を釧路、札幌、東京で行い好評を博す。

2009年には、東京、札幌において「ベートーヴェン 32のピアノ・ソナタ」と題した教養講座をシリーズで展開し、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を作品の時代背景、思想、文化、ヨーロッパ史を交えた多角的な視点からの講演と、自らの演奏レクチャー・コンサートを行い、大きな反響があった。

また、地域の音楽文化発展のための活動も活発で、北海道各地の高等養護学校の「芸術鑑賞会」などで演奏をしている。

2020年からは、NHK文化センターの講師として、「ベートーヴェン生誕250周年によせて」というタイトルで講師を務めている。

演奏の他にも、音楽誌『ショパン』(ハンナ)、『ムジカノーバ』(音楽之友社)などへのエッセイの執筆、FM放送でのパーソナリティと、多彩な活動を行っている。

2005年にはSTVラジオで公開収録に出演し、その演奏が全北海道に放送された。これまでに2枚のCDをリリースし、高い評価を受けている。

現在、北海道教育大学岩見沢校、芸術・スポーツ文化学科音楽文化専攻准教授。